風邪ウイルス感知人

ウイルス感知能力を持った人間による風邪対策ノウハウ

風邪対処法

風邪やインフルエンザ等に対する予防・対処法です。
(代表して風邪と書いていますが、インフルエンザや新型コロナウイルスなども風邪の一種なので同様です)

基本的な考え方

1、「予防」は出来ない

体内のウイルスは有るか無いかではなく、多いか少ないかという「程度問題」だと思いましょう。他人と接触することが避けられない社会生活を送っている以上、風邪のウイルスを全く体内に入れない、というのは無理でしょう。そういう意味での「予防」は無理です。つまり、体内に入る量をできるだけ少なくし、増殖しないように駆除・排出していく努力をするしかないということです。ウイルスが少ない状態をキープする「ウイルスコントロール」という考え方です。

2、ウイルスを避ける

簡単に言うと、「人混みを避ける」というやつです。とにかく人間との接触を避けるということですね。引きこもるのがベストですw

医学的には風邪のウイルスは接触感染か飛沫感染しかしないと言われています。しかし私はそれだけではない(新型の研究で「エアロゾル感染」「マイクロ飛沫感染」という感染経路が浮上してきました)と思っています。つまり保菌者(ウイルスを持ってる人)に近づかなかったとしても、同じ空間にいるだけで、ウイルスを吸い込んでしまいます。もちろん保菌者から距離をとるほどウイルス量は減るので、できるだけ近づかない、同じ空間にいないようにする(いる時間を短くする)努力をしましょう。

3、増殖する前に抑え込む

ウイルスは常に増殖しようとしていますので、早めに抑え込まないと、駆除しきれなくなり、寝込むことになります。いわゆるネズミ算式に増殖していくイメージを持ってください。千人の敵を倒すのと、十万人の敵を倒すのとでは、難易度が全然違いますよね。敵が千人しかいないうちに倒しましょう。

4、体温を高く維持する

体内のウイルスを減らす方法は、人間の免疫力しかありません(一部を除く)。免疫力を高めるには、とにかく体温の高さが命です。自分が「寒いな」と感じる状態は、ウイルスに「フリー増殖タイム♪」を提供していると思ってください。冬場などは寒い中出歩いたりすることは避けられないと思いますが、なるべく体温が低い状態の時間を短くするようにしてください。そしてウイルスが増えてきた場合は、「暑い」と感じるくらい体温を高めて、免疫細胞による「スーパーリンチタイム」を長く作ってあげてください。

 

具体的な対処法

1、マスク

前提として、マスクの網の目よりもウイルスの方が断然小さいので、マスクでウイルスを全て防ぐことはできません。

それでも、マスクのフィルターに引っかかるウイルスもあるので、マスクをしておいた方が吸い込む量を減らすことはできるはずです。そしてなるべくフィルターの目が細かく厚いマスクの方が、効果は高いはずです(無関係という検証データもあるそうですが、体感上は違いがあると考えています)。

「N95」という基準をクリアしているマスクが最も効果的ですが、それだけ息苦しくなったり、見た目がいかつかったり、高価だったりするので、常用するのは難しいかもしれません。一方、普通のマスクは、ほとんどウイルスが素通りしてしまいます。

そこでオススメなのが、その中間的なこのマスクです。

KOWA製「三次元高密着マスクナノ」https://hc.kowa.co.jp/3jigen/detail_koumittyaku.php

金色の「高密着」じゃないとダメです。ただの「三次元マスク」とは違います。(私はネットで大量購入してストックしています)

マスクをつけていてもすき間が空いていると意味がないので、このマスクはその穴をふさぎやすい構造になっています。フィルターも普通のマスクよりは高性能です。

体感上のウイルスカット率は、普通のマスクで2割、高密着で3割、N95で5割くらいのカット率だと考えています(あくまで感覚です)。

マスクの外装によく書いてある99%カット等の数字はウイルスカット率ではありません。(ウィルスの大きさが違うので)

つける時は、マスクの注意書きをよく読んでしっかり広げてすき間がないようにしましょう。私は内側にティッシュを折りたたんで入れておき、フィルターの補強・自分の飛沫防止にして、ティッシュを頻繁に交換しています。

保菌者が近くにいる(いそうな)場合は、マスクを2重にします。そのマスクはすぐに捨てて交換します。

2、のどスプレー・のど飴

のどに付着したウイルスを殺菌します。ウイルスを吸い込んでいる(かもしれない)時や乾燥している時は頻繁にスプレーするか、のど飴をなめておきましょう。

殺菌成分には主に「ポピドンヨード」と「CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)」の2種類がありますが、どちらでもいいと思います。ヨードの方が殺菌対象が広く、マイルド感もあり、安いですが、服につくと色が落ちにくいので敬遠する人もいます(私はヨード派)。

のど飴はCPCです。殺菌成分の入ってないのど飴をなめるくらいならCPC入りの方がいいと思います。内袋が空けやすくべたつきにくいベストは、浅田飴の「せきどめドロップ」です。ルルも袋が空けやすいです。ヴィックスは使い勝手が悪いですが、成分は同じです。

特にのどスプレーはいろんな商品がありますが、基本的な成分はヨードかCPCなので、好きな成分の中で、なるべく安いものを選んだ方がいいと思います。

3、うがい薬

2と同様です。うがいができるときは、うがい薬を使ってがっつりうがいしたほうがよいかと。成分も2と同様です。うがいに失敗してヨードが服につくと大変なので、私はCPCのカイゲン製「ブルーガーグル」を箱買いしています。(よくある黒いイソジンはヨードです)

うがい薬がなくても、のどスプレーを多めにやってからうがいをしてもいい。

4、咳排出

咳をすることで吸い込んだウイルスを体外に出します。なるべくウイルスを吸い込んだ直後に、できるだけ咳によって排出することができれば、最も直接的なウイルス除去ができます。ただし効果的な咳をするのは慣れないと難しいかもしれません。

単に咳をするのではなく、肺の奥から全力で空気を押し出すイメージです。「コホッ」という高い音ではなく「ゴゥホッ」という低い音が出れば成功です(周りの人が心配になるような音ですw)。上を向くと出しやすいです。大量に吸い込んだ場合は、しつこいくらい何回も排出します。

室内でやってしまうとまたそのウイルスを吸い込むことになるので、屋外か、窓の外に向かって出しましょう。窓の外に出す際は、(何かにつかまって)90度お辞儀するような恰好をすると、気道がまっすぐになるので出しやすくなります。

ただし、のどの粘膜を傷つけると悪影響なので、気を付ける必要があります。

5、換気、空間除菌

室内にウイルスがある場合は、換気がベストです。保菌者がいる場合もそうですが、保菌者が去った後でも空間にウイルスが残っているので、念入りに換気をしましょう。インフルエンザの場合は1日中換気しておくくらいじゃないと完全にはクリアにならないと思います。

クレベリンなどの次亜塩素酸もありますが、そこまで殺菌しきれるわけではないので、無いよりは有ったらいいくらいです。空気清浄機も完璧ではないですが、完全な換気ができないのであれば有った方がいいですね。

あとは次亜塩素酸スプレーかアルコールスプレーで、なるべく空間除菌しつつ机などに付着したウイルスを殺菌します。

できればオゾン発生器を使うのがベストですが、高価格な点や人体に有害になる点などが要注意です。

6、高体温維持

基本的な考え方に書いた通り、なるべく体温を高い状態にします。厚着をしたり、暖房をつけたり、温かい飲み物などですね。冬場は寒い外から帰ったらすぐに風呂に入って体温を上げたほうがいいです。

特にウイルスを吸い込んだ直後は、なるべく体温を上げ、汗をかくぐらい暑い状態を維持することで、早期に増殖を抑え込むようにした方がいいです。

7、睡眠

唯一の治療法です。免疫細胞たちにウイルスを駆除してもらうには、とにかく睡眠が必要です。その際、高い体温を維持することが大事です。熱がでるのは免疫を活性化するための正しい反応なので、なるべく熱を下げないようにしましょう。熱がまだ出ていなくても、厚着をしたり、布団や毛布を使って人為的に体温を高めることもできます。特に冬場は肩口から冷えやすいので、布団の上から毛布をかけて首のまわりまで覆うといいです。

睡眠時にのどの乾燥を防ぐために、薄いマスクがオススメです。50枚入りの箱で売っているようなサージカルマスクが、安いし息苦しくないです。自分で風邪をひいてしまう(セルフ感染)の主な原因は睡眠時ののどの乾燥です。口呼吸になりやすい人はブリーズライトなども併用しましょう。

また、風邪をこじらせるまで休みをとらない(とれない)人が多いですが、増殖しまくったウイルスを駆除するより、早期に抑え込んだ方が、早く復帰することができます。そのためには、「風邪気味かも」という段階で、思い切って休みをとって(ひたすら寝て)早期に駆除した方が、結果的には生産性が高くなるでしょう。みんながそうすればこんなに風邪が蔓延することもないのですが・・・。

8、ビタミン

免疫細胞の栄養になるのがビタミンと言われているので、サプリメント等で摂取します。特にビタミンCが大事らしいので、ビタミンCの錠剤+マルチビタミンなどがいいと思います。おまけで葛根湯とかですかね。

 

×ダメなこと

1、風邪薬を飲む×

いわゆる風邪薬は、風邪を治すものではありません。むしろ逆効果です。

対症薬ですので、ウイルスを駆除するものではなく、症状(免疫反応)を抑えるものです。熱や鼻水などは風邪を治すための免疫反応なので、それを抑えることで、むしろ治りが遅くなります。

こじらせてしまって、咳が止まらない場合やのどの炎症が痛すぎる場合などは仕方がないので、その症状だけを抑える薬を飲むしかないでしょう。それでも余計な成分の入った総合感冒薬(風邪薬)はなるべく避けた方がよいかと。

葛根湯などの漢方は別です。葛根湯は熱を上げる効果があったりするので、飲んだ方がいいでしょう。とはいえ、せいぜい免疫の応援をするくらいのものなので、特効薬ではありません。

2、病院に行く×

病院に行っても風邪は治りません。病院にも対症薬しかありません。

抗生剤(抗生物質)をもらうなら病院ですが、細菌にしか効かないので、風邪の原因の80~90%であるウイルスには効きません。むしろ耐性菌が生まれる可能性があるので、普通は処方されません。無駄な体力を使い、待合室で長時間待っている間にウイルスを移しあうくらいなら、寝てた方がいいでしょう。

インフルエンザの場合でも、ワクチンを飲んだところで治りが1日早まるくらいの話なので、周りに感染を広げるよりは、最初から寝ていた方がいいかもしれません。インフルエンザかもしれないくらいの高熱ならば、仮に風邪のウイルスだったとしても5日くらい休んだ方がいいので、いちいち検査などせずにとにかく5日以上休めという説もあります。特に新型ウイルスの可能性がある場合は、感染が広がるリスクが大きいので、いきなり病院に来るのではなく、まず電話をしないといけないそうです。

ただし、咽頭炎など明らかに細菌性の場合は病院で抗生剤をもらいましょう。咽頭炎の場合は混んでいる内科ではなく耳鼻咽喉科でOKです。肺炎の場合も、新型以外のマイコプラズマや肺炎球菌などは検査もできるし抗生剤もあるので、病院で処方してもらう必要があります。

3、熱が下がったからすぐ復帰×

特にインフルエンザで「もう熱下がったから~」と言って出歩く人がいますが、ウイルスをまき散らす行為なのでやめましょう。少なくとも解熱後2日くらいはウイルスが残っていると言われています。もちろん個人差があるので2日経てば絶対大丈夫ということでもありません。

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ほとんど同じことを解説している医師の動画があったので追記しておきます

https://www.youtube.com/watch?v=2pQtYyyTXTE